Razer(レイザー)社のゲーミングヘッドセット「 Razer Nari 」を購入したので、実際に使った感想・良かった点・気になった点などをガチレビューしていきます。
「Razer Nari」の良かったところ・メリット
- 立体感のある音
- フィット感がいい
- 有線接続が何気に便利
「Razer Nari」の悪かったところ・デメリット
- 重い
- 値段が高い
- 結局蒸れてくる
もくじ
Razer Nariとは?特徴・性能・スペック
Razer Nariの製品情報 | |
対応機種 | PC、PlayStation4 |
接続 | 無線(USB Type-Aトランシーバー)&有線(3.5mm アナログ) |
ワイヤレスレンジ | 12 m / 40 ft |
ワイヤレス周波数 | 2.4 GHz |
アナログ接続 | 4 極 |
ソフトウェア | Razer Synapse 3 対応 |
バッテリー | 最長14時間(ライティングあり) / 20時間(ライティングなし) |
サイズ | 幅190 x 奥行100 x 高さ220 mm |
質量 | 420g |
価格 | 19,880円 |
発売日 | 2019年3月29日 |
ヘッドフォン | |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
インピーダンス | 32Ω @ 1 kHz |
感度 (@ 1kHz) | 107 ± 3 dB |
入力電力 | 30 mW (最大) |
ドライバ | 50 mm、ネオジム磁性体使用 |
イヤーカップ | 幅56 x 長さ67mm クーリングジェル採用の耳全体を包み込む構造 |
マイク | |
周波数特性 | 100 ~ 6.5 kHz |
S/N 比 | ≥ 50 dB |
感度 (@ 1kHz) | -42 ± 3 dB |
指向性 | 単一指向性 |
Razer Nariとは、Razerが販売する定番ゲーミングヘッドセットで、Nariシリーズの中位モデルです。
Razerの定番ヘッドセット「 Kraken 」(有線)との違いは、Nariシリーズはワイヤレス(無線)製品であるということ。
Nariシリーズには、
- Razer Nari Essential (下位モデル)
- Razer Nari (中位モデル)
- Razer Nari Ultimate (上位モデル)
の3種類があります。
【Razer Nariシリーズ】Nari、Nari Essential、Nari Ultimateの違い
Razer Nari Essential | Razer Nari | Razer Nari Ultimate | |
接続 | 無線 | 無線 / 有線 | 無線 / 有線 |
Razer HyperSense(振動) | × | × | 〇 |
イヤーパッド | 楕円形冷却ジェル | クーリングジェル | クーリングジェル |
ドライバ | 40mm | 50mm | 50mm |
ゲーム/ボイスチャット音量調整 | × | 〇 | 〇 |
マイク | フリップ | 格納 | 格納 |
Razer Chroma | × | 〇 | 〇 |
バッテリー | 16時間 | 14時間(ライティングあり) 20時間(ライティングなし) |
8時間(ライティングと振動あり) 20時間(ライティングと振動なし) |
質量 | 373g | 420g | 430g |
価格 | 12,980円 | 19,880円 | 26,880円 |
発売日 | 2019年3月29日 | 2019年3月29日 | 2019年3月29日 |
どれもワイヤレスに対応しており、NariとNari Ultimateは有線でも接続できます。
上位モデルのNari Ultimateの大きな特徴は、音に反応して振動する機能「Razer HyperSense」が搭載されていること。
一方、下位モデルのNari Essentialは、有線機能、ライティング機能、ゲーム/ボイスチャット音量調整機能がなくなり、マイクは収納せず跳ね上げるフリップ式になる代わりに、価格が安いといった特徴があります。
それぞれ特徴があるので、予算や欲しい機能に合わせて選ぶといいです。
今回、わたしは振動は必要ないこと、なるべく軽い方が好みだということ、マイクやライティングなども考慮し、中位モデルのRazer Nariを購入しました。
注意点として、どれもPS4に接続すると出力がステレオになります。
PS4でサラウンドを楽しみたい方には、PS4でも7.1サラウンドに対応している「 Razer Thresher 7.1 」がおすすめです。
用語解説
- ドライバ:ドライバーユニット(駆動装置)、要はスピーカーのこと。ドライバ口径の大きさに比例して音質が向上すると言われている。ドライバ口径が大きいと低音が得意な一方、高音が苦手になります。
- フリップ:マイクを上に跳ね上げる操作のこと。Nari Essentialはフリップすることでマイクがミュートになる機能がついています。
Razer Nariの簡単レビューまとめ
実際に、Razer Nariを使用した感想を簡潔にまとめました。
お急ぎの方は、ポイントだけ参考にしてください。
「Razer Nari」の良かったところ・メリット
- 立体感のある音
- フィット感がいい
- 有線接続が何気に便利
「Razer Nari」の悪かったところ・デメリット
- 重い
- 値段が高い
- 結局蒸れてくる
Nariに採用されている「THX Spatial Audio」という独自技術による360°サラウンドの立体音響は流石といったところ。
特に低音がよく、迫力があり臨場感がハンパないです。
デメリットは、とにかく重たいことです…個人的には首や肩がかなり疲れます。
クーリングジェルは若干ひんやりとするレベルで、長時間装着しているとさすがに蒸れてきました。
とはいえ、臨場感がありゲームへの没入感がアップしたので、トータルでの満足度は高いです。
【開封レビュー】Razer Nariの形状・外観
こちらが今回購入したヘッドセット「 Razer Nari 」です。
箱のデザインから一目でRazer製品だとわかりますね。
- Razer Nari本体
- 3.5mm アナログケーブル
- 充電用USBケーブル
- 説明書
- Razerステッカー
箱の中身はこのとおり
Razer Nari本体
ヘッドフォン部分は回転できるので、このように置いたり、首や壁に掛けることも可能です。
Razerの刻印があり、なかなかカッコいい
裏はこんな感じでメッシュ素材が使われています。
このRazerのロゴが光るようになっています。
このようにRazer Nariのマイクは収納されています。
マイクの位置は自由に調整できます。
ミュート時はマイクの先端が赤く光ります。
左から順に
- 3.5mm有線接続端子
- 充電端子(USB micro-B)
- 電源ボタン
- ゲーム/ボイスチャット音量調整ダイヤル
- マイクミュートボタン
左から順に
- ヘッドフォン音量調整ダイヤル
- USBトランシーバ収納スペース
Razer Nariは2.4GHzのワイヤレス接続に対応しています。
USBトランシーバ(レシーバ)はこのようにヘッドフォンに収納されており、持ち運びにとても便利
このように3.5mm アナログケーブルで有線接続も可能
クーリングジェルが注入されたイヤーパッド
Razerのロゴ入りのUSBケーブルは、レイザーグリーンになっており芸が細かいなと。
ワイヤレスで邪魔なコードがなくとても便利な一方で、有線にもしっかり対応しているのが嬉しいところ。
【使用感レビュー】Razer Nariの使い心地
実際に、Razer Nariを装着し、ゲームをやってみた感想を紹介します。
サウンド・音質
Nariに採用されている「THX Spatial Audio」という独自技術による360°サラウンドの立体感は最高です。(7.1chのサラウンドと同等以上の性能)
迫力ある低音が響き、シームレスに音が流れることでゲームへの没入感がアップします。
ちゃんと相手の位置もわかるのでFPSにもピッタリだなと。
EQ(イコライザー:特定の周波数の音を調節する機能)もこのようにRazer Synapse 3から調整できます。
低音を強化することも可能。
マイク性能
マイク性能はあまり評判がよくありません。
わたしは普段そこまでマイクを使わないので気にはなりませんが、マイク性能にこだわりがある人は注意が必要です。
なお、マイクミュート時にマイクの先端が赤く光り、装着時は横目でちゃんと赤くなっているのが確認できます。照明が暗い部屋だと明らかに赤いので簡単にわかりますよ。
Razer Synapse 3からマイクの感度やノイズ除去の設定もできます。
装着感・付け心地
イヤーパッドは柔らかく、フィット感があり、若干ひんやりして付け心地はいいです。
また、側圧も強すぎず、弱すぎず、ちょうどいいレベルなので長時間つけていても頭が痛くなるということはありませんでした。
なお、クーリングジェル注入イヤーパッドといえども、長時間使っているとやはり蒸れてきました。
デメリットとして強調したいのが「重たい」こと。
変な姿勢で座っていたり、モノを拾おうとしたり、首をやたら動かすと重さを実感し、首や肩が疲れてきます。
ただ、ゲーミングチェアにちゃんと座り、正面を見ているとそこまで疲れを感じることなく意外と長時間使えます。
Razer Nari Essential は、まだ軽いので重さによるデメリットはないかなと。
ソフトウェア・ライティング・設定
Razer Synapse 3を使い、ライティングなど設定することができます。
- オーディオメーター:音に反応
- スタティック:選択した色で光り続ける
- スペクトラムサイクリング:いろんな色で光り続ける
- ブリージング:選択した色が穏やかに点滅
「ディスプレイがオフになったとき」にチェックを入れておくと、パソコンを消したときにヘッドフォンのライトも消えるのでおすすめです。
まとめ
こんな人におすすめ
- 定番のワイヤレスゲーミングヘッドセットが欲しい方
- 低音・臨場感のある音を楽しみたい方
- 振動するヘッドセットが欲しい方( Razer Nari Ultimate )
こんな人にはおすすめしない
- 重たいヘッドセットが苦手な方
- マイク性能のいいヘッドセットが欲しい方
個人的には、重さ以外の点はかなり満足しています。
ゲームへの没入感が変わるので、ゲーミングヘッドセットを持っていない方は、検討してみてはいかがでしょうか?